懸垂の仕方
2023-05-15
理学療法士 豊田将稔
こんにちは。大垣中央病院の理学療法士の豊田です。今回は懸垂(チンニング)についてお話させていただきます。
僕は筋トレが趣味で週に何回かジムに行きトレーニングしています。その中で一番取得するのに苦労した種目が懸垂でした。筋トレが趣味の方では同じ意見の方が多く、中には1年かけても出来ない方がいます。
そもそも懸垂とは一般的には高い棒に手をかけてぶら下がり、腕は広背筋、大円筋の力を使って顎が棒の高さに来るまで身体を引き上げるものを指します。

※J.W Rohen・横地千仭:解剖学カラーアトラスより 1大円筋、2広背筋を示す
しかし、懸垂を出来るようになっても背中ではなく腕の方が早く疲れ中々背中の筋肉が発達しない方が多くいます。
その原因の一つが胸椎の硬さです。
胸椎とは背骨の中の頚椎(7個)と腰椎(5個)の間にあり、合計12個骨があります。
これらの動きが硬くなると猫背や、腰痛、肩こりの症状も出ます。また体幹のひねりに関与しているため野球やゴルフのスイング時の腰痛に繋がります。
今回はストレッチポールを使った簡単な胸椎のストレッチ方法を紹介します。
胸椎の可動性を向上し、みなさんもカッコイイ背中を作りましょう!


抱っこ姿勢による腰痛について
2023-04-20
理学療法士 林芙衣
リハビリブログをご覧いただきありがとうございます。理学療法士の林です。今回は抱っこ姿勢による腰痛についてお話しさせていただきたいと思います。
私には1歳の子供がいます。ようやく歩けるようになりましたが、抱っこをお願いされることもしばしば・・・。わが子を抱っこするときに腰を痛めたことがあります。日に日に重くなっていくためどうにか対策しなければ・・・と改善策を探しました。
同じ悩みを持つ親御さんはいらっしゃるのではないでしょうか?そんな方々におすすめしたいことがあります。今回は抱き上げ方と抱っこの姿勢について記載させていただきます。
▶抱き上げるときの姿勢

×:前屈させてそのまま抱き上げる。
〇:しゃがんだ姿勢で抱き上げる。
◎:片膝立ちで抱き上げる。(膝が痛む人はおすすめ)
★重い荷物を持ち上げる時も↑の姿勢が望ましいです。
〇:しゃがんだ姿勢で抱き上げる。
◎:片膝立ちで抱き上げる。(膝が痛む人はおすすめ)
★重い荷物を持ち上げる時も↑の姿勢が望ましいです。
▶抱っこの姿勢

×:手首で支える:手首を痛めやすい
×:腰骨にのせる:姿勢が歪むことで腰痛(股関節痛等)の原因に
◎:前腕にのせ、肘を曲げて子供のお尻がのる形で支える
×:腰骨にのせる:姿勢が歪むことで腰痛(股関節痛等)の原因に
◎:前腕にのせ、肘を曲げて子供のお尻がのる形で支える
このような点に気を付けて行うことで腰痛予防につながります。また、産後は特に腹筋が弱くなりやすく、ついつい楽な姿勢をとりがちです。座る時もできるだけ深く座ることや抱っこ姿勢など普段の生活で改善していけば腰痛の原因も少なくなってくると思います。もし、近くに悩んでいる人がいたら是非薦めてみてください。

腰痛とポッコリお腹のお悩みに、ドローイン!
2023-04-13
理学療法士 松岡佑樹
腰痛にお悩みの方、お腹周りのお肉にお悩みの方必見です。
今回は、当院でも実施している『ドローイン』についてご紹介します。
まず、どちらのお悩みにも効果的とされているものは運動です。
一般的にみなさんが行う運動には、ウォーキングや腹筋が挙げられます。実際に当院に来院される患者様もこれらの運動をされている印象です。
ですが、やっぱり激しい運動は続かないし・・・。運動する時間も気力もない・・・。
そんな方でも気軽に、すきま時間に、何かをしながら、自宅でできる運動、それが『ドローイン』です。
ドローインとは?簡単に言えば、『腹式呼吸』を使った腹筋運動です。
方法は、息を吸って3秒間お腹を膨らませ、息を吐いて5秒間お腹を凹ませておへその下辺りに力を入れます。
今回は、当院でも実施している『ドローイン』についてご紹介します。
まず、どちらのお悩みにも効果的とされているものは運動です。
一般的にみなさんが行う運動には、ウォーキングや腹筋が挙げられます。実際に当院に来院される患者様もこれらの運動をされている印象です。
ですが、やっぱり激しい運動は続かないし・・・。運動する時間も気力もない・・・。
そんな方でも気軽に、すきま時間に、何かをしながら、自宅でできる運動、それが『ドローイン』です。
ドローインとは?簡単に言えば、『腹式呼吸』を使った腹筋運動です。
方法は、息を吸って3秒間お腹を膨らませ、息を吐いて5秒間お腹を凹ませておへその下辺りに力を入れます。


この運動であれば、寝ていても座っていても、家事を行いながらでも出来そうではありませんか?
では、この運動が腰痛とお腹のお肉になぜ効果があるのかを説明します。
そもそも、腹筋は4種類(腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)に分かれます。
では、この運動が腰痛とお腹のお肉になぜ効果があるのかを説明します。
そもそも、腹筋は4種類(腹直筋・外腹斜筋・内腹斜筋・腹横筋)に分かれます。

※著書 青木隆明:運動療法のための機能解剖学的触診技術 下肢・体幹 より

※著書 ポールジャクソン:エッセンシャルキネシオロジー より
その中でも、最も深層にある腹横筋は、過度な反り腰を防ぎ、骨盤と腰骨を安定させて姿勢を制御します。ある研究では、腰痛がない方は腰痛持ちの方と比べて腹横筋が厚かったと報告されています。ですので、鍛えることで腰痛予防・改善に効果があると言われています。また、有酸素運動と同時にドローインを実施することによって脂肪燃焼しやすくなります。
しかしながら、腹横筋は一般的な腹筋トレーニングでは鍛えにくいです。
当院では、ドローインの指導や腰痛に対するその他のリハビリも行っていますので、気になる方はぜひ一度ご来院ください。
しかしながら、腹横筋は一般的な腹筋トレーニングでは鍛えにくいです。
当院では、ドローインの指導や腰痛に対するその他のリハビリも行っていますので、気になる方はぜひ一度ご来院ください。

腰椎すべり症と診断されても、大好きなスキーはやめられない・・・
2023-03-04
理学療法士 小寺孝拓
こんにちは。大垣中央病院の理学療法士の小寺孝拓です。今回は、当院に外来リハビリでこられている患者様について取り上げようと思います。みなさんスポーツはお好きですか?私は、バスケットボールを小学校から社会人まで続けており、バスケが好きなのはもちろんですが、理学療法士という職業につくきっかけとなった特別なものになります。
今回紹介する患者様はスキーが大好きで復帰に向けてリハビリに励んでいる患者様になります。40代からスキーの魅力を知り、のめりこみますが、腰の痛みが出現し、腰椎すべり症の診断を受けました。


こちらの患者様は、手術をせず、リハビリでの対応となったのですが、診断を受けてから毎日仕事を終えて遅い時は19時に来院してリハビリをする日々が続きました。歩く、寝転ぶ、起き上がるなど日常生活の動きでも激痛が生じていました。当然、リハビリ中も痛みが強く、私も治療に難渋しました。それでも痛みの程度は来院を重ねるにつれて減少していき、1ヵ月後のスキー合宿までに間に合わせることができました。

現在でも痛みが残存しており、来院頻度は減っていますが、スキーを続けるために頑張っています。何としてでも復帰したいという強い気持ちでリハビリに励む患者様に対して私たちも全力でサポートしていきます。不思議と日常生活では痛みが強いのですが、スキーは競技としてやっていて下の写真にもあるようにかなりハイレベルです。最近では全国大会にも出場するとのことで驚きです。出場おめでとうございます。
今回は、腰椎すべり症と診断され、スキー復帰を目指す患者様を紹介しました。次回も楽しみにして下さい。


車椅子講習会を行いました( ・ิω・ิ)
2023-02-16
こんにちは。リハビリテーション科の臼井友乃です。
去る1月28日の土曜日午後に「車椅子の常識をアップデートする」という目的で、車椅子再発見プロジェクトを発信している宇佐美先生と松永製作所の大角さんにお越しいただき、院内講習会を実施しました。
宇佐美先生は理学療法士であり、うちのスタッフである秋田の同級生ということもあり、講習会の講師を快諾していただきました。
また、松永製作所は車椅子販売国内のシェア第1位であり、宇佐美先生の活動を後押しされているということで、車椅子を1台寄付していただきました。
去る1月28日の土曜日午後に「車椅子の常識をアップデートする」という目的で、車椅子再発見プロジェクトを発信している宇佐美先生と松永製作所の大角さんにお越しいただき、院内講習会を実施しました。
宇佐美先生は理学療法士であり、うちのスタッフである秋田の同級生ということもあり、講習会の講師を快諾していただきました。
また、松永製作所は車椅子販売国内のシェア第1位であり、宇佐美先生の活動を後押しされているということで、車椅子を1台寄付していただきました。


車椅子はここ10年でかなりアップグレードしており、加齢で変形した身体であっても、マヒのある身体であっても、長くラクに座れるようになっています。
また、車椅子に正しく座らせるポイントを教えていただきました。ポイントは3つあります。
また、車椅子に正しく座らせるポイントを教えていただきました。ポイントは3つあります。



1時間の講習会予定でしたが、終了後も宇佐美先生が精力的に質問に答えてくださり、さらに約1時間ご指導くださいました。実際に最新の車椅子に試乗したりと、身体に合わせて車椅子をセットする重要性を体験しました。大変、有意義な時間となりました(*´罒`*)ニヒヒ
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。
この場を借りて、厚く御礼申し上げます。


今後、私たちも患者さんの身体に合わせた車椅子の提供ができるように努めたいと思っています。
